高度な専門職業人を目指す視覚障害者のための学習資料アクセス円滑化支援事業(H23~H27)
平成18年度から,情報系や理数系分野の学習資料を確保するため,首都圏の点訳グループに参加いただき,筑波技術大学点訳ネットワークを構築しました。制作された点字図書は,本学や視覚障害者が学ぶ大学等に学習資料として広く無償提供しています。
(http://www.ntut-braille-net.org/)
2016年4月現在,123タイトルの点訳が完成しています。
情報系:76タイトル 理数系:29タイトル
外国語系:10タイトル 就職関係:3タイトル マニュアル・ガイドブック等:5タイトル
筑波技術大学では,理療や保健理療などの学習に使用できる図書の点字化,デイジー化と無償頒布(一部無償貸出)をおこなっております。鍼灸や按摩などの資格取得を目指す学習や,専門性の向上を図る学習にぜひご活用ください。なお,デイジー図書においては,録音による複製とその無償頒布・貸出について著者ならびに出版社から承諾を得ています。
(http://www.ntut-braille-net.org/ntut-riryo/)
2016年4月現在,34タイトルが完成しています。
プロジェクトでは,理療を学ぶ視覚障害者のための学習資料を製作する場面で活用できる支援ツール「鍼灸・医学用語の点訳音訳辞書システム -Web版-」を開発し,2013年10月1日から一般公開しています。この辞書システムは,鍼灸や医学分野で使われる専門用語の読み方や点字表記の方法をWeb上で円滑に調べることが可能です。2014年10月現在,約34,000の用語が収録されています。今後も用語を追加・収録する予定です。「鍼灸・医学用語の点訳音訳辞書システム -Web版-」は,次のWebページで利用できます。
http://www.ntut-braille-net.org/jishoN/jishoN.php
テレビを見ていて「詳しくはホームページで!」というキャッチフレーズを聞いたことがある人は多いと思います。インターネットを使えば,ニュース,天気予報,料理のレシピなどさまざまな情報を閲覧することができ,さらにメールと組み合わせることによって,買い物,チケットの予約など,多くのサービスが利用できるようになっています。今や,インターネットは我々の生活に不可欠なもの,と言っても過言ではありません。
本冊子は,インターネットをほとんど使ったことがない視覚障害者を支援する方々のために作られたものです。
株式会社高知システム開発のスクリーンリーダー“PC-Talker 7”を使って,インターネットを利用するのに必要なブラウザー“Internet Explorer”の使い方を,キーボード操作を主体に丁寧に説明しています。視覚障害者支援に取り組む個人,グループ,教育機関等に無料で配布しております。提供を希望される方は次のメールアドレスへ連絡してください。
order@ntut-braille-net.org
視覚障害者用教材整備プロジェクトでは、2014年度の学内経費により、『英語点訳ガイド改訂版』を発行いたしました。本書は、2008年に発行した初版本を、その後の新規則等に対応するために改訂したもので、同時に例文や資料も増やし、可用性の向上にも意を用いた実用書です。初版本が全国の点訳者や教育・福祉関係者など多くの皆様にご利用いただけましたことから、冊子版と共にPDF版(19.8MB)を無償提供することといたしました。学習資料等の点訳に本書を有効にご活用いただけますと幸甚です。なお、冊子版の残部がなくなりましたので提供を終了いたします。
本ガイドは、数学と情報処理の二つの分野の点訳に関する基本的な事項を解説するものです。
Ⅰ部・Ⅱ部ともに、多くの点訳例を掲載しました。これは、言葉足らずで十分に行き届かない解説を補うことが目的です。分類と整理が必ずしも的確ではありませんが、実際の点訳を進める際に、必要に応じてご参照ください。
Ⅰ部には、中学・高校の数学で学ぶ各種の式の点訳方法と、大学の基礎教育段階で使われる数学的表記を点訳する際の手掛かりを示しました。その内容は、日本点字委員会の『点字数学記号解説暫定改訂版』に概ね沿っていますが、規則の解釈や用語の一部が異なり、独自の提案もあります。また、数式の形式の説明に、図形的な表現と再帰的な定義を用いています。
Ⅱ部には、プログラムコードやメールアドレスなどを点訳する方法を示しました。ここでは、日本点字委員会が定める『コンピューター用言語の6点式点字表記』(いわゆる情報処理用点字)が基本となっています。点字版、墨字版(PDF版)は、次のWebページからダウンロードできます。
http://www.ntut-braille-net.org/request/request_13.php
EPUBとは電子書籍用のファイルフォーマットの1つです。筑波技術大学では,市販ソフト「FUSEe」への機能追加のためプラグインソフトを共同で開発し,フィールドテストを実施しました。現在は,点字対応や操作性の向上に向けて開発を継続しています。
視覚障害者用ソフトを開発・販売している高知システム開発と共同で,EPUBファイルを音声で読上げるソフト「EPUB音声リーダー」を平成23年度に開発しました。平成24年度は点字対応機能の追加とフィールドテストの評価を反映した「視覚障害者用EPUBブラウザ」にバージョンアップしました。文字の拡大,白黒反転,音声読上げ,オーディオファイル対応,オプションソフトによる点字出力,点字表記対応など利用者の様々な読書方法に対応しました。平成25年度は,EPUBファイルで独自に設定した点字記述用のタグ「braille」で囲まれた点字コードを点字ディスプレイに出力可能な「視覚障害者用EPUBブラウザ Ⅱ」を開発しました。
プロジェクトでは,学習資料のライブラリー化にあたり,効率的な制作体制の構築を目指し「点図」のデータベース化をおこなっています。まず手始めに社会福祉法人 岡山ライトハウスの協力を得て「理療科用解剖図譜(改訂第5版)」の図譜145点を点図化し,視覚特別支援学校(盲学校)の理療科教員等による評価実施し評価結果を基に修正をおこない,2013年10月に完成しました。この点図データを次のWebページから無料ダウンロードしていおります。
http://www.ntut-braille-net.org/request/request_9.php
なお,「理療科用解剖図譜(改訂第5版)」の墨字原本およびこの点図データの点字印刷版は,社会福祉法人 岡山ライトハウスにて販売されています。
お問合せは,E-mal: olh@estate.ocn.ne.jp 電話番号:086-241-4226 でお願いします。
社会福祉法人 岡山ライトハウスの著作権に関するご理解を得て,以下のタイトルをEPUB化しました。
この図書を希望する場合は次のE-mailアドレスへご連絡ください。
E-mail:order@ntut-braille-net.org
点訳者の間では既に利用されている図形点訳ソフト「エーデル 7」開発に際し,筑波技術大学点訳ネットワーク内に点字・点図編集ソフト(エーデル ver.7)の機能開発に関する調査専門委員会を設置し,開発者の藤野稔寛(ふじのとしひろ)氏が開発中の「エーデル 7」の評価を2011年9月から2012年2月末まで担当しました。その報告書は,次のWebページからダウンロードできます。
http://www.ntut-braille-net.org/free_download.php
「TFC ver.1.00」は,3つの形式の点字文章ファイル(hEBK,BSE,BES)を対象とし,相互に変換するソフトです。このソフトは,筑波技術大学の依頼によりhEBKファイルを作成・編集する「エーデル ver.7.00」の誕生に合わせて,藤野稔寛(ふじのとしひろ)氏が開発しました。
ソフトは次のWebページからダウンロードできます。
http://www.ntut-braille-net.org/free_download.php
ITやコンピュータに関する知識は、今日の情報化社会に暮らすうえで誰にも役立ちます。特に,視覚障害者の場合は、自らの障害を補償するための有効な助けになります。 この学習資料は,そうした知識を総合的に習得する機会を多くの視覚障害者に提供することを目的に制作されました。また,視覚障害者の読書手段が多様化している現状を踏まえ,個々のニーズに対応できるように,点字・点図版、音訳版(DAISY版),墨字版(EPUB版とPDF版)を制作しました。個人用の学習資料としてはもちろん,視覚障害者が受講する授業での教材として利用されることも想定しています。点字・点図版、墨字版(EPUB版とPDF版)は、次のWebページからダウンロードできます。
本書は、視覚障害者が情報技術の基礎を実際の機器を使って体験的に学習できるようにすることを目的に制作されました。情報技術の中核であるコンピュータの仕組みや働きを確実に理解するには、簡便に扱える機材による実習が有効です。そのための適切な学習資料を提供するために、文部科学省特別経費により本書を制作し、発行しました。
本書の筆者は、情報技術の教育で豊富な実績をお持ちの村山公保先生です。大学での教育実践に基づいて、本書を執筆してくださいました。先生は、視覚障害者への情報教育にも関心を持っておられ、聴覚や触覚で対応できる実習を取り入れられました。本書には墨字(普通文字)版と点字版がありますが、筆者のそうした想いが十分に活かされるよう、点字版には実習に関連する点図を多く挿入しました。個人用の学習資料としてはもちろん,視覚障害者が受講する授業での教材として利用されることも想定しています。点字・点図版、墨字版(EPUB版とPDF版)は、次のWebページからダウンロードできます。
視覚に障害のある学生を初めて受け入れる大学の教職員向けに制作したDVD「視覚障害学生の入学が決まったら」を2010年度に制作し,提供を希望される方へ無料で配布してきました。
この度、映像内容を音声で解説する音声ガイドつきDVDを制作し,2013年11月15日に発行いたしました。視覚障害学生に対する学習資料の保障に関する基本的な考え方とともに,点訳,音訳,電子データ化などのメディア変換や,PC,ロービジョン機器などの活用について,実際の場面の映像を使って総合的かつ多面的に解説しています。
内容は
視覚障害者の学習機会の拡大を図るうえで様々にご活用いただけるものと存じます。視覚障害学生支援に取り組む高等教育機関等に無料で配布しております。提供を希望される方は次のメールアドレスへ連絡してください。
order@ntut-braille-net.org
点訳・音訳に携わるボランティアのスキルアップを図るため、さまざまな研修会・講習会を企画開催しました。